2010年04月26日
★宮下公園について【芹沢高志氏のコメント】
「NIKEパーク化問題」渦中の宮下公園について考えることは、地域とアートを考える上で重要なことだと考えています。
実際、アート関係者に話してみると、みなさんこの問題に高い関心をもっています。
しかし、なぜか、議論が表面化しません。
そこで、いろいろな人からコメントをもらうことにしてみました。
このコメントをきっかけに、いろいろな人が、それぞれの立場で、いろいろな場所で、考えてもらえるといいなあと思います。
今回は、芹沢高志さんから、コメントをもらいました。
▼宮下公園について
芹沢高志
(P3 art and environment エグゼクティブ・ディレクター)
http://www.p3.org/
個人的には、都市内公園は野っ原とできれば樹木群、無料のベンチ、あるいはぼっと佇める機能だけがあれば良いというのが基本スタンスで、そもそも街区公園(児童公園)とか運動公園という考えにも抵抗がある人間です。
スケボーとかグラフィティをオルタナティブな対抗文化的イメージとくっつけて捉えるのも好きじゃない(昔だとサーファー文化かな?)けど、そこに目を付けるおしゃれな企業があっても当然だと思う。こうして商業主義は拡大してきた。ぼくの時代だと、ビートルズやストーンズでさえ、あっという間に商業主義に取り込まれていった。すごいものです。若者にこびる姿勢とホームレス排除の思惑、企業のイメージ戦略、それに意識的、無意識的に乗っかっちゃう地域リーダーやクリエーターといわれる人たち。それも含めて、きわめて「渋谷」的、「東京」的状況と思います。今度の反対運動も、そんな状況に疑問を持って、やむにやまれず生まれたものではないのかしら?だからこれを、たとえば「ホームレス排除」だけの問題に集約して「闘争」化してしまったら、もったいない気もするのだけど。だいたい、命名権なんてめちゃくちゃなことがどうしてまかり通っているのか、ぼくにはまったく理解できないから、そんなとこまで考えていく場が生まれていって欲しいと思います。
ただ、宮下公園という場所に特化した意味では、そんなに強い意見はありません。結局はあそこを愛し、使う人々が決めていけば良い。ホームレスの方たちもあそこを使う人々ですね。ぼくは渋谷という街がまったく苦手で、宮下公園も20年近く立ち寄ったことがない。具体的な提案をしたいわけではありません。
とはいっても、ここまで来てしまった以上、まずは白紙に戻し、意思決定の方法から、みんなで議論し構築していかねばならないのではないですか?
【参考】
▼みんなの宮下公園をナイキ化計画から守る会
http://minnanokouenn.blogspot.com/
▼A.I.R Miyashita Park
宮下公園 アーティスト・イン・レジデンス
http://airmiyashitapark.info/wordpress/
★いちむらみさこの宮下公園ガイドツアー2010/04/19
http://downtownart.hama1.jp/e837076.html
★小川てつオインタビュー@宮下公園2010/04/19
http://downtownart.hama1.jp/e838124.html
★いちむらみさこin宮下公園「自殺者3万人の墓」
http://downtownart.hama1.jp/e838300.html
▼横浜下町パラダイスまつり*よこはま若葉町多文化映画祭
●会期 2010年8月28日(土)〜9月05日(日)
●会場 1)シネマ・ジャック&ベティ
横浜市中区若葉町3-51
2)横浜市中区若葉町界隈の商店
●主催 ART LAB OVAアートラボ・オーバ
*アーティストがへんてこかわいいことをしているプロジェクト
http://artlabova.org
よこはま若葉町多文化映画祭実行委員会
●共催 横浜最後の名画座と唯一の独立系「まちの映画館」
シネマ・ジャック&ベティ
http://www.jackandbetty.net/

実際、アート関係者に話してみると、みなさんこの問題に高い関心をもっています。
しかし、なぜか、議論が表面化しません。
そこで、いろいろな人からコメントをもらうことにしてみました。
このコメントをきっかけに、いろいろな人が、それぞれの立場で、いろいろな場所で、考えてもらえるといいなあと思います。
今回は、芹沢高志さんから、コメントをもらいました。
▼宮下公園について
芹沢高志
(P3 art and environment エグゼクティブ・ディレクター)
http://www.p3.org/
個人的には、都市内公園は野っ原とできれば樹木群、無料のベンチ、あるいはぼっと佇める機能だけがあれば良いというのが基本スタンスで、そもそも街区公園(児童公園)とか運動公園という考えにも抵抗がある人間です。
スケボーとかグラフィティをオルタナティブな対抗文化的イメージとくっつけて捉えるのも好きじゃない(昔だとサーファー文化かな?)けど、そこに目を付けるおしゃれな企業があっても当然だと思う。こうして商業主義は拡大してきた。ぼくの時代だと、ビートルズやストーンズでさえ、あっという間に商業主義に取り込まれていった。すごいものです。若者にこびる姿勢とホームレス排除の思惑、企業のイメージ戦略、それに意識的、無意識的に乗っかっちゃう地域リーダーやクリエーターといわれる人たち。それも含めて、きわめて「渋谷」的、「東京」的状況と思います。今度の反対運動も、そんな状況に疑問を持って、やむにやまれず生まれたものではないのかしら?だからこれを、たとえば「ホームレス排除」だけの問題に集約して「闘争」化してしまったら、もったいない気もするのだけど。だいたい、命名権なんてめちゃくちゃなことがどうしてまかり通っているのか、ぼくにはまったく理解できないから、そんなとこまで考えていく場が生まれていって欲しいと思います。
ただ、宮下公園という場所に特化した意味では、そんなに強い意見はありません。結局はあそこを愛し、使う人々が決めていけば良い。ホームレスの方たちもあそこを使う人々ですね。ぼくは渋谷という街がまったく苦手で、宮下公園も20年近く立ち寄ったことがない。具体的な提案をしたいわけではありません。
とはいっても、ここまで来てしまった以上、まずは白紙に戻し、意思決定の方法から、みんなで議論し構築していかねばならないのではないですか?
【参考】
▼みんなの宮下公園をナイキ化計画から守る会
http://minnanokouenn.blogspot.com/
▼A.I.R Miyashita Park
宮下公園 アーティスト・イン・レジデンス
http://airmiyashitapark.info/wordpress/
★いちむらみさこの宮下公園ガイドツアー2010/04/19
http://downtownart.hama1.jp/e837076.html
★小川てつオインタビュー@宮下公園2010/04/19
http://downtownart.hama1.jp/e838124.html
★いちむらみさこin宮下公園「自殺者3万人の墓」
http://downtownart.hama1.jp/e838300.html
▼横浜下町パラダイスまつり*よこはま若葉町多文化映画祭
●会期 2010年8月28日(土)〜9月05日(日)
●会場 1)シネマ・ジャック&ベティ
横浜市中区若葉町3-51
2)横浜市中区若葉町界隈の商店
●主催 ART LAB OVAアートラボ・オーバ
*アーティストがへんてこかわいいことをしているプロジェクト
http://artlabova.org
よこはま若葉町多文化映画祭実行委員会
●共催 横浜最後の名画座と唯一の独立系「まちの映画館」
シネマ・ジャック&ベティ
http://www.jackandbetty.net/

Posted by ART LAB OVA at 23:05│Comments(0)
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