2011年06月16日
★ブラジル映画「名前のない少年、脚のない少女」
▼よこはま若葉町多文化映画祭2011上映作品「名前のない少年、脚のない少女」【ブラジル】
2011年8月27日(土)17:55/8月29日(月)13:50/8月31日(水)15:55/9月2日(金)17:55
ブラジル・フランス / ポルトガル語・ドイツ語/ 2009年 / 101分 /デジタル上映
原題 :Os Famosos e os Duendes da Morte
英語題:THE FAMOUS AND THE DEAD
監督:エズミール・フィーリョ.
出演:エンリケ・ラレー、イスマエル・カネッペレ、トゥアネ・エジェルス
★8月31日(水)15:55の回上映後
日系ブラジル人3世アンジェロ・イシさんによる「移民」と「ブラジル」トーク【8月31日(水)15:55の回鑑賞者限定】
18:00~日系ブラジル人3世アンジェロ・イシさん交流会【ワンオーダー+カンパ制】

「思春期の葛藤」をテーマに短編を発表してきた、28歳の新星、エズミール・フィーリョ監督の初の長編作。
いわゆるステレオタイプの「情熱的なサンバの国ブラジル」とはまったくちがう作風だ。
物語の舞台は、かつて大勢のドイツ人が移住したブラジル南部の田舎町「テウトニア」。
年輩者はいまもドイツ語を話すが、ティーンエージャーは、ドイツ文化の影響を受けながらも、インターネットを通じて広い外界との接点をわずかに保っている。
"ミスター・タンブリンマン"というHNで詩の投稿している少年は、チャット上の知り合いから、都会で開催されるボブ・ディランのコンサートに誘われていたが、村を離れることに戸惑いを覚える…。
そんなある日少年はひとりの青年と出会う。
彼はかつて、恋人のジングル・ジャングルと心中を図ったのだが、ジングル・ジャングルだけが死に、彼は死に切れずに町に戻って来たのだ。
インターネット上には、ジングル・ジャングルが生前に撮影した多数の写真や映像が残されていた。
少年はその映像の世界に惹きこまれていく。
本作で重要な役どころを演じたイズマエル・カネッペレこそは、この作品の原作者である。また、作中のティーンエイジャーたちは、主人公も含めて、すべて「テウトニア」の若者たちである。
“脚のない少女”ジングル・ジャングルを演じたトゥアネ・エジェルスは現実の世界でも、J.Jingle Jangleという名前で作品をflickrにアップし続けているアーティストだ。
そして、監督が「新しいボブ・ディラン」と呼ぶ、この地域出身のミュージシャン、ネロ・ヨハンが、若者たちのメランコリックな心情を歌っている。
自分の故郷にいながら居場所がないように感じるもどかしさ。
インターネットではどこの誰とでもつながれるが、実際には自分の町から出ることもままならない。
そんな壊れそうな思春期の姿が、現実とバーチャルの境目なく紡がれる幻想的な映像と音のランドスケープによって、はかなくも美しく描き出されている。
▼「名前のない少年、脚のない少女」公式サイト
http://www.uplink.co.jp/namaenonai/
▼flickr [J. Jingle Jangle's photostream]
http://www.flickr.com/photos/uncolortv/
▼REALTOKYOインタビュー「エズミール・フィーリョさん(『名前のない少年、脚のない少女』監督)」
http://www.realtokyo.co.jp/docs/ja/column/interview/bn/interview_033/
▼横浜下町パラダイスまつり*よこはま若葉町多文化映画祭
●会期 2011年8月27日(土)〜9月04日(日)
(映画館での上映は9月02日(金)まで)
●会場 1)シネマ・ジャック&ベティ
横浜パラダイス会館
横浜市中区若葉町3-51
2)横浜市中区若葉町界隈
●主催 ART LAB OVAアートラボ・オーバ
*アーティストがへんてこかわいいことをしているプロジェクト
http://artlabova.org
よこはま若葉町多文化映画祭実行委員会
●共催 シネマ・ジャック&ベティ
*横浜最後の名画座とミニシアターをもつまちの映画館
http://www.jackandbetty.net/
2011年8月27日(土)17:55/8月29日(月)13:50/8月31日(水)15:55/9月2日(金)17:55
ブラジル・フランス / ポルトガル語・ドイツ語/ 2009年 / 101分 /デジタル上映
原題 :Os Famosos e os Duendes da Morte
英語題:THE FAMOUS AND THE DEAD
監督:エズミール・フィーリョ.
出演:エンリケ・ラレー、イスマエル・カネッペレ、トゥアネ・エジェルス
★8月31日(水)15:55の回上映後
日系ブラジル人3世アンジェロ・イシさんによる「移民」と「ブラジル」トーク【8月31日(水)15:55の回鑑賞者限定】
18:00~日系ブラジル人3世アンジェロ・イシさん交流会【ワンオーダー+カンパ制】

「思春期の葛藤」をテーマに短編を発表してきた、28歳の新星、エズミール・フィーリョ監督の初の長編作。
いわゆるステレオタイプの「情熱的なサンバの国ブラジル」とはまったくちがう作風だ。
物語の舞台は、かつて大勢のドイツ人が移住したブラジル南部の田舎町「テウトニア」。
年輩者はいまもドイツ語を話すが、ティーンエージャーは、ドイツ文化の影響を受けながらも、インターネットを通じて広い外界との接点をわずかに保っている。
"ミスター・タンブリンマン"というHNで詩の投稿している少年は、チャット上の知り合いから、都会で開催されるボブ・ディランのコンサートに誘われていたが、村を離れることに戸惑いを覚える…。
そんなある日少年はひとりの青年と出会う。
彼はかつて、恋人のジングル・ジャングルと心中を図ったのだが、ジングル・ジャングルだけが死に、彼は死に切れずに町に戻って来たのだ。
インターネット上には、ジングル・ジャングルが生前に撮影した多数の写真や映像が残されていた。
少年はその映像の世界に惹きこまれていく。
本作で重要な役どころを演じたイズマエル・カネッペレこそは、この作品の原作者である。また、作中のティーンエイジャーたちは、主人公も含めて、すべて「テウトニア」の若者たちである。
“脚のない少女”ジングル・ジャングルを演じたトゥアネ・エジェルスは現実の世界でも、J.Jingle Jangleという名前で作品をflickrにアップし続けているアーティストだ。
そして、監督が「新しいボブ・ディラン」と呼ぶ、この地域出身のミュージシャン、ネロ・ヨハンが、若者たちのメランコリックな心情を歌っている。
自分の故郷にいながら居場所がないように感じるもどかしさ。
インターネットではどこの誰とでもつながれるが、実際には自分の町から出ることもままならない。
そんな壊れそうな思春期の姿が、現実とバーチャルの境目なく紡がれる幻想的な映像と音のランドスケープによって、はかなくも美しく描き出されている。
▼「名前のない少年、脚のない少女」公式サイト
http://www.uplink.co.jp/namaenonai/
▼flickr [J. Jingle Jangle's photostream]
http://www.flickr.com/photos/uncolortv/
▼REALTOKYOインタビュー「エズミール・フィーリョさん(『名前のない少年、脚のない少女』監督)」
http://www.realtokyo.co.jp/docs/ja/column/interview/bn/interview_033/
▼横浜下町パラダイスまつり*よこはま若葉町多文化映画祭
●会期 2011年8月27日(土)〜9月04日(日)
(映画館での上映は9月02日(金)まで)
●会場 1)シネマ・ジャック&ベティ
横浜パラダイス会館
横浜市中区若葉町3-51
2)横浜市中区若葉町界隈
●主催 ART LAB OVAアートラボ・オーバ
*アーティストがへんてこかわいいことをしているプロジェクト
http://artlabova.org
よこはま若葉町多文化映画祭実行委員会
●共催 シネマ・ジャック&ベティ
*横浜最後の名画座とミニシアターをもつまちの映画館
http://www.jackandbetty.net/
Posted by ART LAB OVA at 04:44│Comments(0)
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