2009年08月25日
★「これからのアート・プロジェクトはどう変わる?」報告
「時空芸術研究会」番外編in横浜下町パラダイスまつり
車座シンポジウム『これからのアート・プロジェクトはどう変わる?』を開催しました。
というか、現在、2時22分、話はまだ続いています。

参加者20人ほどのまさに「車座」のシンポジウムだったので、ここでしかでないような裏話も聞けて、興味深かったです。
小島ラジオがラジオ発信もしました。
横浜若葉町伊勢佐木町数百メートルにいる人の何人かが聞いていたかも?
ついったーで自分の報告以外は実況しているので、ここにコピペします。
▼小泉さんによる「アートプロジェクト」の説明
「アートプロジェクト3つの大きな財源。地方自治体。民間企業。観客。」
▼芹沢さん
「アートの勉強はしたことがない。建築を学び、エコロジカルプランニングのシンクタンクに就職」「できたての環境庁の若い役人と仕事をしていた」「その後住みやすい家、住みにくい家など環境についての翻訳などしていた。」「85年からお寺で建築をどうするかお金をどう集めるかPJに参加」
「85年=バブルの終わりごろ」「お寺をとっぱらって、数十階のマンション+テナント+墓地=葬式ビルをつくりませんか?という提案が銀行からあった」「葬式やってればやっていけるが都心の真ん中に檀家がいないので、ほぼ毎日なにもしないで過ごす住職→寺の社会的存在意義を考えはじめた」
都市開発の人間としては、「プロジェクト」という言葉はふつうだった。が、そのころ、アートの中にはプロジェクトという言葉はなかった。芹沢さんが蔡國強といっしょにやった企画を「プロジェクト」と呼んだのが、「アートプロジェクト」の始まり?
「プロジェクト・マネージメント」=お金のことも含めてすべてをプロジェクトとして考える。*たしかに、それまでは、「アート」「作品」とその「裏側」「プロセス」は分けて考えられていたんだなあ。
ヨコトリ2005の芹沢さん「美術を学んできていないし、キュレーターという仕事にそれほどピンとこないところもあった。はじめは乗り気でなかったが川俣さんにさそわれたから。ヨコトリよりも、デメーテルのほうが混浴に影響している。」
「デメーテルも、もうデメーテルという名称も決まっていたり、それはそれなりに問題も山積していたのだが」
「混浴温泉世界という名称をつけたがために、おれはエロディレクターよばわりされてしまった。でもまじめに考えた名称です。プライベートとパブリック。ローカルとグローバルの問題。別府の言いがたいあいまいさがいいなあと」
「混浴温泉世界という名称をつけたがために、おれはエロディレクターよばわりされてしまった。でもまじめに考えた名称です。プライベートとパブリック。ローカルとグローバルの問題。別府の言いがたいあいまいさがいいなあと」
「別府:今になって考えると本当にアートだったのかどうかわからなくなっている。スペクタクルな見世物的な力強さがなかった。アートが触媒的となっていた。」
「土地の地霊、ロキとかそういうものをアートが引き出せるのではないかと思っている」
▼小泉さん
「英国ではコミュニティアートというが、「コミュニティアートプロジェクトという言い方はない。アートプロジェクトという言葉は日本独自の使われ方か」
▼芹沢さん
「都市開発、建築系では、地上げをきれいにしたときにプロジェクトと使われるね」
▼遠藤さん
「高校生クラバー。ベレー帽かぶってフリッパーズギターきどり」「反省して白楽の古本屋=伊勢佐木にあった先生堂の支店ではたらいていた。」
「北海道出身の青年が東京風吹かせて2001年にrythmという雑誌をつくった。」
「「古本屋閉店記念企画がはじめてのキュレーションでした。ここのおやじが、ビクトルエルセの3本目エルスールを買おうとしたら、1本目のみつばちのささやきを見てない奴には売れないなどおもしろすぎるおやじだった。」
「おやじの嫌いな澁澤は相場と相反して激安だった」
「ところがおやじが突然交通事故で亡くなってしまったので、閉店セールを開催した。そのときにはそう考えてなかったが今思うとそれがキュレーションだった」「新聞にのって500人くらい来た」「客がみんなおやじに本を売ってもらえなかったといっていた」
「2003ねんころ、ギャラリーソープなどでキュレーションをしていたがそのころはオーガナイザーだと思っていた」「福岡でギャラリーテトラを立ち上げた。テトラはおもしろい」
「アーカスについて。行政がお金を出す以上大義名分が必要。世界にはばたくアーティストを創出。+地域振興。しかしそのふたつの折り合いが難しい」
「自分がディレクターになったときから、社会的なリレーショナル・アーティストの登竜門とすることにより、世界にはばたくアーティストの創出+地域振興というふたつのミッションを果たそうとしている」
「観客の満足度とか動員数とか、アートプロジェクトのちがう評価の仕方があるはず。」「美術館のサブ的なイメージではなくレジデンスの機能も変わってくるはず。」
▼11時ころ
中締めしましたが、まだ、小泉さん、遠藤さん、芹沢さんほか、12人残って、わくわく混浴アパートメントを例に、アートプロジェクトの評価についてはなしちゅう。
▼12時ころ
小泉さん、遠藤水城さん、小島ラジオ毛原さん、CAMPの井上さんが残って、アートプロジェクトについて語り中。越後つまりの菊池歩のプロジェクトの展開とポピュリズムの是非。
▼1時ころ
菊池歩、住中さん、水内さんたちは、妻有のこへび隊から生まれた作家。妻有は作家を生み出している。
▼2時ころ
小泉さんは、ソニーバイオのトップセールスマンだった。
遠藤さんが家庭教師で、教えたこどもは成績がぐんぐんあがった。
▼3時半
内輪な話。
▼5時ころ
解散。
▼「時空芸術研究会」番外編in横浜下町パラダイスまつり
車座シンポジウム『これからのアート・プロジェクトはどう変わる?』
「アート・プロジェクトってなんでしょうか?」
「なんでアート・プロジェクトなのですか?」
「これからアート・プロジェクトはどうなるのでしょうか?」
このミニ・シンポジウムでは,東京芸術大学を中心に活動する表現文化の研究会「時空芸術研究会」の番外編と称しながら,横浜下町パラダイスまつりの参加企画として,「アート・プロジェクト」にかんする公開車座ディスカッションをおこないます。
メインゲストは,今春おこなわれた『別府現代芸術フェスティバル・混浴温泉世界』で総合ディレクターを務めた芹沢高志さん,そしてアーティスト・イン・レジデンス・プログラム『ARCUS(アーカス)』ディレクターや今秋おこなわれる『横浜国際映像祭』でキュレーターを務める遠藤水城さん。さらに今回の『横浜下町パラダイスまつり』を主催するART LAB OVA(アートラボ・オーバ)さん。ほかにもアーティストやキュレーター,研究者,文化事業関係者らが参加予定です。
▼横浜下町パラダイスまつり*よこはま若葉町多文化映画祭
●会期 2009年8月22日(土)〜8月30日(日)
(映画館での映画祭は8月28日(金)まで)
●会場 1)シネマ・ジャック&ベティ
シネマ・ジャック&ベティ・カフェ
横浜市中区若葉町3-51
2)横浜市中区若葉町界隈の商店
▼アートまつりから見た「ざっくりスケジュール」
http://downtownart.hama1.jp/e114725.html
▼多文化映画祭から見た「ざっくりスケジュール」
http://downtownart.hama1.jp/e115168.html
●主催 ART LAB OVAアートラボ・オーバ
*アーティストがへんてこかわいいことをしているプロジェクト
http://artlabova.org
よこはま若葉町多文化映画祭実行委員会
●共催 シネマ・ジャック&ベティ
*横浜最後の名画座とミニシアターをもつまちの映画館
http://www.jackandbetty.net/

車座シンポジウム『これからのアート・プロジェクトはどう変わる?』を開催しました。
というか、現在、2時22分、話はまだ続いています。
参加者20人ほどのまさに「車座」のシンポジウムだったので、ここでしかでないような裏話も聞けて、興味深かったです。
小島ラジオがラジオ発信もしました。
横浜若葉町伊勢佐木町数百メートルにいる人の何人かが聞いていたかも?
ついったーで自分の報告以外は実況しているので、ここにコピペします。
▼小泉さんによる「アートプロジェクト」の説明
「アートプロジェクト3つの大きな財源。地方自治体。民間企業。観客。」
▼芹沢さん
「アートの勉強はしたことがない。建築を学び、エコロジカルプランニングのシンクタンクに就職」「できたての環境庁の若い役人と仕事をしていた」「その後住みやすい家、住みにくい家など環境についての翻訳などしていた。」「85年からお寺で建築をどうするかお金をどう集めるかPJに参加」
「85年=バブルの終わりごろ」「お寺をとっぱらって、数十階のマンション+テナント+墓地=葬式ビルをつくりませんか?という提案が銀行からあった」「葬式やってればやっていけるが都心の真ん中に檀家がいないので、ほぼ毎日なにもしないで過ごす住職→寺の社会的存在意義を考えはじめた」
都市開発の人間としては、「プロジェクト」という言葉はふつうだった。が、そのころ、アートの中にはプロジェクトという言葉はなかった。芹沢さんが蔡國強といっしょにやった企画を「プロジェクト」と呼んだのが、「アートプロジェクト」の始まり?
「プロジェクト・マネージメント」=お金のことも含めてすべてをプロジェクトとして考える。*たしかに、それまでは、「アート」「作品」とその「裏側」「プロセス」は分けて考えられていたんだなあ。
ヨコトリ2005の芹沢さん「美術を学んできていないし、キュレーターという仕事にそれほどピンとこないところもあった。はじめは乗り気でなかったが川俣さんにさそわれたから。ヨコトリよりも、デメーテルのほうが混浴に影響している。」
「デメーテルも、もうデメーテルという名称も決まっていたり、それはそれなりに問題も山積していたのだが」
「混浴温泉世界という名称をつけたがために、おれはエロディレクターよばわりされてしまった。でもまじめに考えた名称です。プライベートとパブリック。ローカルとグローバルの問題。別府の言いがたいあいまいさがいいなあと」
「混浴温泉世界という名称をつけたがために、おれはエロディレクターよばわりされてしまった。でもまじめに考えた名称です。プライベートとパブリック。ローカルとグローバルの問題。別府の言いがたいあいまいさがいいなあと」
「別府:今になって考えると本当にアートだったのかどうかわからなくなっている。スペクタクルな見世物的な力強さがなかった。アートが触媒的となっていた。」
「土地の地霊、ロキとかそういうものをアートが引き出せるのではないかと思っている」
▼小泉さん
「英国ではコミュニティアートというが、「コミュニティアートプロジェクトという言い方はない。アートプロジェクトという言葉は日本独自の使われ方か」
▼芹沢さん
「都市開発、建築系では、地上げをきれいにしたときにプロジェクトと使われるね」
▼遠藤さん
「高校生クラバー。ベレー帽かぶってフリッパーズギターきどり」「反省して白楽の古本屋=伊勢佐木にあった先生堂の支店ではたらいていた。」
「北海道出身の青年が東京風吹かせて2001年にrythmという雑誌をつくった。」
「「古本屋閉店記念企画がはじめてのキュレーションでした。ここのおやじが、ビクトルエルセの3本目エルスールを買おうとしたら、1本目のみつばちのささやきを見てない奴には売れないなどおもしろすぎるおやじだった。」
「おやじの嫌いな澁澤は相場と相反して激安だった」
「ところがおやじが突然交通事故で亡くなってしまったので、閉店セールを開催した。そのときにはそう考えてなかったが今思うとそれがキュレーションだった」「新聞にのって500人くらい来た」「客がみんなおやじに本を売ってもらえなかったといっていた」
「2003ねんころ、ギャラリーソープなどでキュレーションをしていたがそのころはオーガナイザーだと思っていた」「福岡でギャラリーテトラを立ち上げた。テトラはおもしろい」
「アーカスについて。行政がお金を出す以上大義名分が必要。世界にはばたくアーティストを創出。+地域振興。しかしそのふたつの折り合いが難しい」
「自分がディレクターになったときから、社会的なリレーショナル・アーティストの登竜門とすることにより、世界にはばたくアーティストの創出+地域振興というふたつのミッションを果たそうとしている」
「観客の満足度とか動員数とか、アートプロジェクトのちがう評価の仕方があるはず。」「美術館のサブ的なイメージではなくレジデンスの機能も変わってくるはず。」
▼11時ころ
中締めしましたが、まだ、小泉さん、遠藤さん、芹沢さんほか、12人残って、わくわく混浴アパートメントを例に、アートプロジェクトの評価についてはなしちゅう。
▼12時ころ
小泉さん、遠藤水城さん、小島ラジオ毛原さん、CAMPの井上さんが残って、アートプロジェクトについて語り中。越後つまりの菊池歩のプロジェクトの展開とポピュリズムの是非。
▼1時ころ
菊池歩、住中さん、水内さんたちは、妻有のこへび隊から生まれた作家。妻有は作家を生み出している。
▼2時ころ
小泉さんは、ソニーバイオのトップセールスマンだった。
遠藤さんが家庭教師で、教えたこどもは成績がぐんぐんあがった。
▼3時半
内輪な話。
▼5時ころ
解散。
▼「時空芸術研究会」番外編in横浜下町パラダイスまつり
車座シンポジウム『これからのアート・プロジェクトはどう変わる?』
「アート・プロジェクトってなんでしょうか?」
「なんでアート・プロジェクトなのですか?」
「これからアート・プロジェクトはどうなるのでしょうか?」
このミニ・シンポジウムでは,東京芸術大学を中心に活動する表現文化の研究会「時空芸術研究会」の番外編と称しながら,横浜下町パラダイスまつりの参加企画として,「アート・プロジェクト」にかんする公開車座ディスカッションをおこないます。
メインゲストは,今春おこなわれた『別府現代芸術フェスティバル・混浴温泉世界』で総合ディレクターを務めた芹沢高志さん,そしてアーティスト・イン・レジデンス・プログラム『ARCUS(アーカス)』ディレクターや今秋おこなわれる『横浜国際映像祭』でキュレーターを務める遠藤水城さん。さらに今回の『横浜下町パラダイスまつり』を主催するART LAB OVA(アートラボ・オーバ)さん。ほかにもアーティストやキュレーター,研究者,文化事業関係者らが参加予定です。
▼横浜下町パラダイスまつり*よこはま若葉町多文化映画祭
●会期 2009年8月22日(土)〜8月30日(日)
(映画館での映画祭は8月28日(金)まで)
●会場 1)シネマ・ジャック&ベティ
シネマ・ジャック&ベティ・カフェ
横浜市中区若葉町3-51
2)横浜市中区若葉町界隈の商店
▼アートまつりから見た「ざっくりスケジュール」
http://downtownart.hama1.jp/e114725.html
▼多文化映画祭から見た「ざっくりスケジュール」
http://downtownart.hama1.jp/e115168.html
●主催 ART LAB OVAアートラボ・オーバ
*アーティストがへんてこかわいいことをしているプロジェクト
http://artlabova.org
よこはま若葉町多文化映画祭実行委員会
●共催 シネマ・ジャック&ベティ
*横浜最後の名画座とミニシアターをもつまちの映画館
http://www.jackandbetty.net/

★「おくのびっしょり道~物語と音響の戯れ~」報告
★「ワンダフル・ドアーズライブ」映像報告
★Philippe LALEU's work@バイクラパオー
★来島友幸作品@伊勢佐木町「まめや」報告
★「弱音サウンドインスタレーション」ライブ報告
★フィリップ・ラルーの作品展示
★「ワンダフル・ドアーズライブ」映像報告
★Philippe LALEU's work@バイクラパオー
★来島友幸作品@伊勢佐木町「まめや」報告
★「弱音サウンドインスタレーション」ライブ報告
★フィリップ・ラルーの作品展示
Posted by ART LAB OVA at 03:12│Comments(0)
│・2009パラダイスまつりレポート