2010年03月15日
★車いす起業家、岡村道夫氏の自己紹介
平成21年度文化ボランティア支援拠点形成事業
文化ボランティア・コーディネーター養成講座
【横浜市中区若葉町シネマ・ジャック&ベティ編】
第7回「しょうがいのある人たちと文化のソフトとハード」
http://downtownart.hama1.jp/e809024.html
の講師のひとり、岡村道夫さんの自己紹介部分の抜粋です。
29才のときに、建設現場で仕事中に、鉄板の下敷きになる事故により、脊髄損傷し、車椅子ユーザーに。
そのとき、3人目の娘さんが生まれたばかりだったので、自分のしょうがいのことよりも、家族の負担のほうが心配だったという岡村さん。
2010年1月現在51才で、二人目の孫が生まれるところだという。
「しょうがい者は一日中、しょうがい者なわけではない。たとえば、わたしの場合、こうしてみなさんと同じように座っている限り、しょうがい者ではない。状況、場面に応じて、不便があり、支援が必要になる。」
「脊髄損傷の場合、一番の問題は、トイレ。尿意、便意を感じられないために、失敗することもある。特に女性の場合には、トイレの使いにくさもあり、外出できないことが多い。」
今回、車椅子ユーザーのなおこさんも講座の参加者としてきてくれていたのですが、彼女のお気に入りの韓国焼肉店は、福富町にあり、その店のトイレは和式なので、彼女はトイレが使えない。
ところが、その焼肉店のとなりの風俗店が、洋式トイレを貸してくれるので、車椅子ユーザーの彼女も福富町の焼肉店を利用できるとか。
自己紹介の後も、興味深い話が満載でした。
講座の後は、シネマ・ジャック&ベティに移動して、ジャックの椅子のねじをはずして無理やりつくった「車椅子スペース」や、トイレの状況を見てもらいました。
映画館で一番いやなのは、せっかく家族で映画を見に行っても、「車椅子席」とふつうの席が分離していて、いっしょに映画を見せてもらえないことが多いことだとか。
最近は、最前列に車椅子席が設定されていることが多いので、そうすると後部席の人の邪魔になるのではないかと気を遣ってしまう。
*車椅子は、通常よりも座高が高くできている。
下手な車椅子席があるよりも、家族ととなり同志で座れて、後ろの人に気を遣わないで済む通路のほうがいいのだが、でも、本当は、みんなと同じ、座席の場所で見たいのだとか。
*場合によっては、車椅子をどこかに置かせてもらって、座席に座ってみることもあるらしい。
だから、ジャックに作った「車椅子用スペース」は、意外と車椅子ユーザーにとって、利用しやすい場だということが判明しました。
でも、もちろん、車椅子ユーザーによって、意見はちがいます。
▼岡村道夫
(福祉農園合同会社代表、元ピアサポート株式会社代表取締役|車いす起業家)
http://www.peer-support.co.jp/
横浜市出身。29歳の時に事故に合い脊髄を損傷、以来車いすでの生活となる。
2004年障害のある人ができることを仕事にしようと、障害のある人を主体にした特例
子会社を起業し、20名近い様々な障害のある人が主体となる会社を起業する。「会社
では障害があるからこそできる」ことを事業化している。
現在は水耕栽培の農園事業の準備をしている。
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